Col de Turini

ルノーとモンキー50を中心に好きなモノ、コトについて書いています

スーツを洗濯(水洗い)してみた

サラリーマンにとってビジネススーツは普段着のようなもので、毎日ほとんどをそれで過ごしています。夏場の暑い時期は汗をかき、食事や、何気ない作業時に汚れなどがつくので、「気持ち悪さ」「ベトベト感」をできれば洗濯機でジャバジャバ洗いたいと思うのは私だけではないと思います。

 

さすがに洗濯機でジャバジャバやる訳にもいかないので、大抵の人はクリーニング(ドライ)に出すと思います。しかしこのドライクリーニングでは、なんとなくすっきりしない。そもそも汗は水分と脂、尿素アンモニアなどの成分が含まれており、それが衣服に付着して汚れとなりますが、ドライクリニーングでは脂汚れしか除去できていないのがその原因なのか。

 

そもそも繊維は水を通すだけで、それらの汚れの7割近くを除去でき、ドライクリーニングで落ちない尿素などの汚れも落とすと言われています。そして残り3割を洗剤を使って落とせばすっきりした洗心地が得られることになります。

 

しかしスーツの水洗いは難しいと思う人がほとんどだと思いますが、以下の点に注意すれば素人でも簡単に洗濯ができます。まずは洗いたい衣類の洗濯マークを確認してください。手洗いやドライクリーニングのマークがあれば水洗いが可能ですが、根本的に水を通すことがNGの繊維もありますので注意が必要です。

 

経験上以下に注意が必要です

・水に弱い繊維、素材が含まれている場合は避ける

 水をつけたことによって元に戻らないものは絶対に避ける

・水を通すと必ず型崩れが起こるので元に戻せないようなものは避けた方が良い(私はまだズボンのみで上着はまだ挑戦していません)

 脱水と干しがスーツ洗濯の良し悪しの9割を占める

・脱水と干した時にできたシワは最後まで残ってしまう

 脱水方法、干し方には最新の注意が必要

・アイロンの熱で繊維がつぶれてしまうので、当て布や、温度管理が必要

 温度は弱、アイロンがけの時間は短くするようにする

 

上記以外に人によって向き不向きがあり、ある程度器用さも必要だと感じています。様子を見ながら感覚的に作業を進める必要があるのですが、なんでも自分んでできてしまうようなひとであれば問題は無いと思います。

 

洗濯の作業手順は

①準備

・洗うものに合わせて、洗い桶や洗面台に水を溜めて、洗剤を規定量を入れる。

・洗剤はオシャレ着洗剤など、衣服に優しい洗剤を使う。

 point:私はエマールを使用しています。

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花王 エマール(旧製品?)



②洗う

・洗うものをつけて、繊維の中の汚れをもみ出すように軽く洗う

・汚れの度合いを見て、洗う時間、回数を決める

 point:だいたい12分程度軽く揉み洗いを続けると水が茶色く濁ってきます。明らかに汚くなるので、それだけでも洗った感があります。

 

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ちょっと洗っただけでも汚れが出てくる



③すすぎ

・洗剤の泡立ちがなくなるまで、もみ出しで何度も水を替える。

・数回~十数回おこなう。

point:洗うときと同じように優しく行なう。洗う時より時間がかかります。

④脱水

・洗濯機の脱水を行うと深いシワができて最後まで残ってしまうので、手で優しく脱水する。

point:雑巾を絞るようにしてもシワがよるので、力加減に注意しながら行う。多少水が残っていてもそのままで干す方がアイロンがけの時楽です。

⑤干す

・乾いた時の形を意識した干し方にする。

point:天気の良い日に時間をかけて干すようにします。乾燥した時に形が整うように干し方も工夫し、シワや折れには細心の注意を払う。(ここが一番大事です)

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シワ、折れがないように丁寧に干します

⑥アイロンがけ

・温度と力に注意をしながら、シワを無くすように軽くかける。

Point:折り目などは少し強めにする必要がありますが、生地の状態に注意しながら、当て布を当てて、短時間で仕上げます。ちなみに生地の素材にもよりますが、温度が高いと繊維が溶けた感じに潰れます。きっちり折り目をつけたい場合はズボンプレスの使用がおすすめです。

 

洗濯後、最初に足を通した時、明らかに違いがわかります。出勤前に気分が良くなります。しかし大体、ジーンズを洗った時のような縮んだ感はありますが、ジーンズとは違いすぐ元に戻ります。洗濯の手間としては相当かかり、万が一失敗した場合のことを考えると万人にはお勧めできませんが、先述したとおり、自分でなんでもできてスーツをスッキリさせたいという人にはぜひお勧めします。

 

注意 あくまで個人的な経験を元にしていますので、試したいという方は注意して、自己責任でお願いします。