Col de Turini

ルノーとモンキー50を中心に好きなモノ、コトについて書いています

5/13はスティービーワンダーの誕生日

今日5月13日はアメリカの偉大なアーティスト、スティービーワンダーの誕生日です。1950年生まれなので今年で70歳、日本ならば古希を迎えたことになり、大変失礼ですが、立派なおじいちゃんの年齢になてしまったなというのが正直な感想です。

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出展:ウィキペディア日本語版

私が初めて聴いた曲は、名曲「I just call to say I love you」。この曲はWOMAN IN REDという映画のサントラ盤に収録されていた曲で、当時何も知らない私はこれがアーチスト名だと思い、カセットのレーベルにこの名前を書いてしばらくそのまま聴いていました(笑)

 

今となってはもうすべてのアルバムを入手しましたが、現時点で最新のアルバム「A Time To Love」ですら今から11年も前になるのでもう新譜は出ないのかなと半分諦めてはいます。あと一枚でいいから新譜を聴きたいのが本音です。

 

ティービーワンダーはもう終わったなんて人もいるようですが、それは捉え方であって、確かに全盛期の1970年代の作品には神がかったものがあり、今聴いても全く古さを感じさせないあ、ある意味その時代が今も生き続けていると言ってもいいかもしれません。あの時代があり、いまの時代があるので、スティービーワンダーはスティービーワンダーとしてこれからも、存在し続けて欲しいし、個人的には存在し続けていくのだと思います。

 

個人的にベスト4アルバムを選びました。(3枚に絞れませんでした)

 

Fulilfillingness First Finale 1974

彼の全盛期を象徴する3作品、「Talking Book」(72-)、「Innervisions」(73-)、「Fulilfillingness First Finale」(74-) はどれも完璧と言える出来栄えで、それぞれが最高傑作と言える。その中でも個人的に三部作最後のこの作品が好きで、ぐっ~と引き込まれるような楽曲としてのサウンドの魅力が詰まった作品だと思う。この当時は美メロなんて言葉はなかったけど、まさに美メロサウンド、だけど深く落としこまれるような陽と陰の両面を併せ持地、当時流行っていたシンセサイザーを最大限に生かした、現代ではなかな再現できない奥深いサウンドが最高です。356曲目に共通する、暗いんだけど、引きこまれる曲調は英語の歌詞の意味が分からずとも伝わってくるものがあります。

 

WOMAN IN RED 1984

打ち込みのサウンドがで始めた時代の作品。彼はシンセサイザーもそうだけど、時代に合わせた楽器や流行をうまく掴むのが天才的だったと思う。映画のサントラなので、全体的に軽い感じのPOPサウンドが心地良いです。音楽を聴き始めた若き日の自分にはぴったりでした。2曲めのディオンヌワーウィックとのデュエット曲「It's You」は今聴いても若き日の自分を思い出させてくれ、また80年代の軽快なサウンドが気持ち良い、ミディアムバラードが最高です。

 

Eivets Rednow 1968

ティービーワンダーといえばハーモニカというほど、彼が子供の頃から演奏していた楽器。それのハーモニカの楽曲だけを集めた企画盤みたいなもので、タイトルもそれぞれの単語を逆にするとStevie Wonderになるというシャレの効いています。しかし中身はハーモニカだけどこれほどの演奏を聴かせるのは彼くらいじゃないかというくらい素晴らしい内容です。まだティーンエイジャーだった彼の才能の一つをみせつけた作品だと思います。あまりメジャーではないけどこのアルバムを聴くと気持ちが落ち着くので癒し効果もあるアルバムです。

 

Stevie Wonder's Original Musiquarium   1981

いわゆる2枚組ベストアルバム。(別々にリリースしていた)ベストアルバムだけど内容が半端なく、彼の全盛期、1970年代の後半を網羅しています。もう一つの最高傑作と言われる「Songs In The Key Of Life」(76-) を始め、アナログからデジタルに移行していく過渡期を、若さから成熟へと移行していく彼の音楽性が詰まった作品。単なるベストアルバムの域を超えているので、もしこれからスティービーワンダーを聞いてみたいという人がいればここから聴くのには最高の一枚です。彼の魅力のほとんどが詰まっています。個人的にはDisc1枚目の「Ribbon In The Sky」がとても大人っぽくてAORにも通じる綺麗な楽曲で好きです。