Col de Turini

ルノーとモンキー50を中心に好きなモノ、コトについて書いています

トンネルぬけたらスカイブルー しげの秀一

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このタイトルを見てピンときた人はかなりのおじさんではないでしょうか。しげの秀一の作品で、1991年秋に週刊ヤングマガジンに11話だけ連載された隠れた名作?です。彼の出世作バリバリ伝説の後に、青春ラブストーリをテーマに連載した作品で、おそらく短編ストーリーとして2巻完結くらいのイメージで描いたのだと思います。1巻の「夏・出会い編」は夏の新潟(作者は新潟出身)で、田舎の男子高校生と都会の金持ちの女子高生の出会いを描いています。

 

タイトルは後の作品「DO-P-KAN 」や「セーラーエース」等、しげの作品らしくイケていませんが(主観です、すいません、汗)舞台が新潟県のの越後湯沢であることから、小説家、川端康成の名作「雪国」冒頭の「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」からきていると思っています。

 

しげの秀一の作品のキャラ設定は、大抵、主人公がぼーっとした普通の子だけれど、実は凄い才能があるのが定番。ストーリーはそれに対抗するスーパーマン的キャラとのやり取りで話が進んでいきます。イニシャルDの藤原拓海と高橋涼介がそのいい例です。実はこのトンネル抜けたらスカイブルーはイニシャルDの元になった作品と言われていて、登場人部のキャラはそれに重なっています。意味もなく車が登場し主人公が86トレノに乗っているのも、元になっていると言われる由縁です。ストリーが青春ドラマ的な要素があり、イニシャルDとは違いますが、しげの先生は、実は車より青春ストリーを描きたいのではと思っています。ちなみに女の子を描きたいだけというのはどこかの話で実際に書いていたような記憶があります。

 

個人的には、越後湯沢が舞台であったことと、ちょっとしたカーバトルのでエピソードがあり、主人公との恋の行方が面白くて連載時から読んでいました。11話で「夏・出会い編」は終了、単行本も1巻が発売され、そのうち「冬・再会編」が連載されると思って楽しみに待っていました。その後名作「イニシャルD」の連載が始まり、あれよあれよと大人気漫画になり、何年にも渡って連載、続編の話は無しないなったようです。あれからもう30年、流石に続編はでないかな〜。イニシャルDの連載が終わった時に続編の連載があるのではと少し期待したのですが、、、

 

この作品が好きな人がどれくらいいるかわかりませんが、できれば当時の時代設定のまま、続編が見たいです。これに共感できる人がいればうれしいのですが。しげの先生お願いします。

 

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