Col de Turini

ルノーとモンキー50を中心に好きなモノ、コトについて書いています

タイヤ評価レポート:アイス・アシンメトリコ プラス

※この話を読む前に、その1を確認してください。

 

 

 

今年の年末は降雪が多かったため、「アイス・アシンメトリコ プラス」を評価するのに十分な環境が整いました。

ひと通り走った感想としては、「いやー、驚きました」というのが正直なところです。その1で書いた通り、タイヤの溝はそこそこ残っているものの、ゴム硬度が75を超えている状態でした。最初は恐る恐る走り始めましたが、高速で雪が次第に激しくなり、最後にはシャーベット、圧雪、そして少し凍結(ブラックアイス)まで体験することができました。

 

路面ごとの感想

●ウエット路面、軽い積雪(1cm程度)
全く問題ありませんでした。むしろ路面の状態をはっきり伝えてくれるので、安心感が抜群です。

●軽い積雪で、走行ラインが少し露出している状態
これも問題なし。5cmほど積もっている場合でも、タイヤを取られることなく車線変更が可能です。ハンドルをしっかり握り、車両姿勢の変化に注意すれば、不安なく走行できます。車の性能も関係しているかもしれませんが、これには驚きました。

●圧雪
おそらくこのタイヤが最も得意とする路面だと思います。トレッドパターンの良さやゴムが硬いことが安心感につながっているようです。路面状況をしっかり伝えてくれるので、落ち着いて走行できます。ちなみに、高速道路では雪国らしい速度でそこそこ出していましたが、不安は感じませんでした。

●ブラックアイス
完全なミラーバーンではありませんでしたが、路面のところどころが薄氷化している状態でした。通常の速度では滑る感覚はありませんが、少し攻めた走りをすると、徐々にグリップが失われるのがわかります。それでも滑り方が穏やかなので、ドライバーが気づきやすく、「これが限界なのだな」と対応できます。この点も非常に優秀だと感じました。


4年目のタイヤとしては十分に高性能です。購入時の価格が安かったこともあり、「3シーズンくらい使えれば良いかな」と考えていましたが、ズボラな性格もあって「もう1年いけるかな」と4シーズン目も使っていました。その結果、大正解。コスパは最高です。

 

過去にミシュランブリヂストン、YOKOHAMAなどのスタッドレスタイヤを雪国で履いてきましたが、やはりブリヂストンVRシリーズが最も優れていると感じます。この評価は今も変わりません。ただし、価格を考慮して今回ピレリを選んだ結果、安全性とコスパのバランスを考えると、「ピレリ一択」というのが現時点での結論です。

 

もし、北海道や東北のように毎日アイスバーンが続く環境や、昼間溶けて夜に凍るような条件であれば、迷わずブリヂストンを選ぶでしょう。しかし、雪国でも雪が降る一方で、路面が見えていることが多い場合や、太平洋側からスキーに行くような人であれば、「アイス・アシンメトリコ プラス」で十分だと思います。

 

現在私が履いているタイヤは旧世代の「アイス・アシンメトリコ プラス」ですが、次の世代のモデルが出ています。来シーズンはさすがに5シーズン目は使わず、新しい「アイス・アシンメトリコ プラス」を購入する予定です。