ぱっと見綺麗だった燃料タンク。一番目に映る表面の塗装やスペンサーモデルのグラフィックステッカーは結構きれいな状態で、そこそこ手入れはされていたのかと思います。ただ注意書きのシールはさすがにヒビ割れが出ていました。これはこのま味として残しておきます。
それ以外は細かな当て傷からサビが出てる箇所もありますが、そこそこ綺麗な状態です。この程度は仕方ありません。ここはレタッチして綺麗にしていこうと思います。
タンクの中の錆もいっさいでていません。むしろかなり綺麗です。タンク内が綺麗なのは助かります。表面よりは圧倒的に補修が難しいのでラッキーです。
1番の問題は裏側。タンクをはずしてみたら結構錆がでていました。もともと上側とは違い、裏側の塗装は薄く、サビが出やすい状態ではあります。
これらをどう仕上げていこうか、リペアの方針を決めます。このままでもいいのですが、やっぱりサビが出たままなのは精神衛生上よくありません。とりあえずサビの除去から始めました。今回サビ対策として以下のケミカル商品を準備。
・サビを化学的に分解(落とす)エンジニア ネジザウルスリキッド 液体タイプ
・サビを化学変化させて、サビの進行を止める、ホルツ 錆止め&転換剤 サビチェンジャー ハケ塗りタイプ 70g
・サビの上からそのまま塗装できる、国産 水性 錆転換塗料 ブラック 超絶さびバスターPro 100g
タンクの小傷の下から出てきているサビが3ヶ所くらいあって、これはサビザウルスリキッドを綿棒について、ツンツンと液をしみ込ませて、サビが無くなるまでしつこく塗っては拭きを繰り返して、下地の色が鉄色になるまでやりました。以下の写真は分かりづらいですが、左から順に作業経過を表しています。傷の周辺の茶色いサビや凹凸になっている内部の錆も少しずつ綺麗にないっています。回数で言うと数十回繰り返してサビを除去しています。ここまで綺麗にして、リキッドを綺麗に拭きとって最終雨滴にはレタッチしました。
タンク裏側は仕方ないので、まずは正攻法金ブラシでゴシゴシ削り取ります。ある程度サビが綺麗になったら、リキッドザウルスを追加し、さらにサビを徹底的に落としていきます。完全に錆がなくなったら、ホルツ 錆止め&転換剤 サビチェンジャー を塗ります。これは塗ると錆が黒色に変化し、錆が進行しないようになります。塗って少し経つと真っ黒に変化するので見ていて面白いです、、。さらに錆防止のために超絶さびバスターPro を裏面全体に塗りました。表からは見えないので、完璧な錆対策として塗っています。今回はさらにクリアを拭いて完璧な状態にしています。
金ブラシ+リキッドザウルスでもここくらいが限度。錆は落ちていますが、うっすら変色(薄い錆)が残っていまします
サビチェンジャーで完全にサビの進行をストップさせます。面白いように真っ黒になります。なんとなく安心。
サビバスターをあえてハケ塗りで、溶接されている隙間までしっかり塗り込みました。おそらく完璧に錆を密閉できたとお思います。仕上げにクリアを吹きましたが、このクリアはウレタン系をおししめします。ラッカー系だと、パーツクリーナでは表面が溶けてしまします。(勉強不足でした、、、)
こういう隙間にはスプレーが届かない。
表面はコンパウンドで磨いてワックスを2層塗り艶出し完璧。もともと綺麗だったので仕上げも簡単で綺麗になってよかった。
紹介した錆傷はここまでわからなくなりました。画像真ん中にうっすらタッチペンの跡がわかります。
錆落としの仕上げ、削り落とせない錆をこれで除去
錆を化学的に変化させて進行を食い止める
隙間の錆はハケ塗りで完全密閉